中央大学理工学部経営システム工学科今野研究室―理財工学研究室―オペレーションズリサーチ、理財工学、最適化、知的財産権などの研究を行っております。

今野浩略歴 学会活動 著書 近著紹介 論文
今野浩近著

『工学部ヒラノ教授と最後の学生たち』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ教授と最後の学生たち』

教授と学生の博士号狂想曲がはじまる――長年つとめた東工大もあと数年。そんなおりかかってきた1本の電話。紹介されたのは大学院進学を希望する才気煥発なひとりの青年だった。のこされた時間のなか、この「後れてきた青年」とヒラノ教授との博士号に向けた苦闘の日々を描く。


『工学部ヒラノ教授の傘寿でも徘徊老人日記』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ教授の傘寿でも徘徊老人日記』

右往左往する社会のなかを、ゆうゆうと徘徊するヒラノ教授の日々の記録。限られた友人たちとの深い交流、介護施設で出会う不思議な人たち、そして日課の徘徊……。そんな日常はあっけなく壊れてしまった。じんわりと孤独を感じながら過ごすコロナ禍のなかで去来するのは過去の想い出、そしてやり残したこと。そんなある日、想定外の大事件が発生した――。シリーズ最新作。


『工学部ヒラノ教授のウィーン独り暮らしの報酬』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ教授のウィーン独り暮らしの報酬』

個性豊かな研究者、工夫を凝らしたひとり飯、憎めない同居人、そしてオペラとめくるめく夜はたして一人で180日も無事に耐え切れるだろうか。帰国までの日数を指折り数え、毎日、家族に手紙を書く日々。しかし、ドタバタと日々を過ごしながらも、いつのまにかヒラノ教授は大切なものをつかみとっていく。ふりかえれば大切な時間だったウィーンでの物語。待望のシリーズ最新作。


『工学部ヒラノ教授の徘徊老人日記』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ教授の徘徊老人日記』

独居老人の日常は想像以上にスリリング。今日はいったい何が起こるのか――――かなしいエピソードも、その軽妙な語り口にかかると、なぜかクスッと笑えてしまう。介護認定をめぐるあれこれ、不思議な日常会話の数々、新しい終の棲家さがし、そして友との別れ。悲喜こもごものリアルな日々のできごとを赤裸々に綴る。前作『工学部ヒラノ教授のラストメッセージ』で 最後の挨拶を済ませたはずのヒラノ教授が、 徘徊老人として帰還!?


『工学部ヒラノ教授のラストメッセージ』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ教授のラストメッセージ』

ヒラノ教授がどうしても伝えたかったこととは―――研究者人生、学内の政治闘争、教育の問題・・・・・・。「工学部」は一般社会とは少し違った常識で、少し変わった人たちがうごめいている。工学部の語り部として、大学内の秘境「工学部」の裏も表もあばいてきた著者による、最後のメッセージ。シリーズ、遂に完結!


『工学部ヒラノ教授の研究所わたりある記』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ教授の研究所わたりある記』

ここは、工学部よりも、もっとすごい秘境――その名は「研究所」!1965年4月1日、原子力のゲの字も知らないヒラノ青年は、なぜか原子力発電研究室に配属されてしまう。そして、そこから彼のキャリアが始まった――楽園の電力中央研究所、地獄のウィスコンシン大学、天国の国際応用システム研究所、煉獄の筑波大学……ユニークな先輩たち、死に物狂いの論文との格闘。西へ東へ、電力の黄金時代から震災後の失墜まで、時代と空間を駆けめぐるシリーズ最新作。


『工学部ヒラノ教授の終活大作戦』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ教授の終活大作戦』

赤裸々に描くヒラノ式人生の終わり方。妻は逝ってしまった。残された独居寡夫は、喜寿を前にして、PPK(ピンピンコロリ)ならぬNNS(望ましい二人称の死)を迎える準備を開始した。健康問題、認知症予防、孤独、うつ対策、相続問題……。誰にでも訪れるただ一度の瞬間をいかにして迎えるか。シリーズ最新作。


『工学部ヒラノ教授のはじまりの場所 -世田谷少年交差点物語-』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ教授のはじまりの場所 』

「ド田舎」から状況してきた、ずんぐりむっくりの少年。東京のエリートたちにたじろぎながらも、みずからの居場所を見出していく。個性豊かな少年たちは、あまりにも自由に楽しいことも悲しいことも共有しながら、「そこ」で大人になっていった。たくさんの少年たちの人生と思い出が交差した場所をめぐる物語。


『工学部ヒラノ教授の中央大学奮戦記』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ教授の中央大学奮戦記 』

「2001年無職の旅」から新天地へ。国立大学を定年になったヒラノ教授。再就職先は都内の私立大学だった。学校業務やシステムの違い、ユニークな学生たち、求められる教育や能力の変化、そしてあたらしい楽しみ。エンジニアとして研究者として円熟期をむかえた10年の記録。


『工学部ヒラノ教授とおもいでの弁当箱』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ教授とおもいでの弁当箱 』

父はいつも私に一杯のかけそばをごちそうしてくれた…終戦直後の日本で幼少期をすごし、学生時代、留学時代、そして晩年とこれまでたくさんの人といろいろなものを食べてきた。そんな食卓の風景には、かなしい経験も、しあわせな思い出も、希望にみちて全力疾走した毎日も、絶望とくるしみにたえた晩年も、すべて染みこんでいる。ヒラノ教授の人生を「食べる」でふり返る待望の最新作。


『工学部ヒラノ教授の介護日誌』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ教授の介護日誌 』

子育ても一段落、これからは夫婦の充実した時間が待っている。そう思っていた矢先、妻の突然の発病。病院通いのストレス、仕事と介護の両立、在宅介護と施設介護、制度変更に翻弄される日々、確実に衰えていく妻。老いた夫は何を考え、どのように行動したのか。絶望と希望のあいだを揺れ動く、19年におよぶ老老介護の記録。


『工学部ヒラノ教授と昭和のスーパー・エンジニア-森口繁一という天才-』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ教授と昭和のスーパー・エンジニア-森口繁一という天才- 』

昭和の日本には、かくも偉大なエンジニアがいた!日本の産業発展に大きな貢献を果たした、驚くべき天才エンジニア、森口繁一。彼と彼をとりまく人々の活躍をヒラノ教授が描く。ものづくり大国・日本が輝いていたとき、それはエンジニアたちがあらゆる分野を開拓した時代であった。“工学部の語り部”が後世に伝える、天才・森口繁一の物語。シリーズ最新刊、待望の刊行。


『金融工学入門 第2版 』

David G. Luenberger(原著),今野 浩(翻訳),枇々木 規雄(翻訳),鈴木 賢一(翻訳)

出版社:日本経済新聞出版社

『工学部ヒラノ教授の青春 』

世界標準の名テキスト、待望の増補改訂。日本でも圧倒的支持を集めた金融工学の定番テキストの最新版。金融商品の価格付けやリスク計量、信用リスク、データ分析など、リーマン・ショック後のトピックまで網羅。

 

この本は、デービッド・ルーエンバーガー・スタンフォード大学名誉教授の『Investment Science, Second Edition』(Oxford University Press, 2014)の訳書である。

原著の第1版が出た1997年以来、この教科書は全米の有力大学において、金融工学の定番テキストとして使われてきた。金融工学の入門書はこれで決まりだと考えたわれわれ3人は、1年がかりで翻訳に取り組んだ。簡単な例題を出発点に、次第に議論を複雑な問題に拡張し、最終的には極めて高度な内容まで手際よく解説したこの本を翻訳しながら、「さすがは教科書づくりの名手と呼ばれるルーエンバーガー教授だけのことはある」と舌を巻いたものである。2002年4月に刊行された訳本は、600ページを超える大冊でありながら、学生だけでなく、金融機関に勤めるビジネスマンや研究者からも好意的に受け入れられた。

今回の第2版は、第1版の内容に加えて、金融商品の価格付けやリスク計量に関する新理論、信頼性が低い金融データをもとにして、信頼に値する結果を導く手法、信用リスク理論、新たな練習問題などが追加されている。この結果、第2版は700ページを超えてしまったが、第1版がそうであったように、この教科書には2014年時点で、ほぼ完璧な内容が盛られている。この本をマスターすれば、金融に携わる人たちは、生涯をわたる強力な武器を手にすることになるだろう。

この教科書が、はじめて金融工学を学ぶ学生諸君、第1版で金融工学を学んだビジネスマン諸氏、そして研究者諸氏にも広く受け入れることを願っている次第である。(「訳者あとがき」より)


『工学部ヒラノ教授の青春 試練と再生と父をめぐる物語』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ教授の青春 』

カリフォルニアからはじまる物語は、いつの間にか父への想いを重ね合わせるように、ヒラノ青年を人生の激流へと誘っていく。これまで書かれることがなかった、運の悪かった父と運の良かった息子の秘められた物語。大切な多くの人たちにささげるオマージュに満ちた本書は、工学部ヒラノ教授シリーズ史上、最高の感動作である! また、シリーズを読んでいない方も、本書から楽しめる内容です! !


『あのころ、僕たちは日本の未来を真剣に考えていた』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『あのころ、僕たちは日本の未来を真剣に考えていた 』

「安倍晋太郎を総理にいたいのです。」 ある日、かかってきた一本の電話が運命の歯車をまわす。そうしてはじまった極秘の一大プロジェクトはさまざまな人間の思惑と人生を飲み込みながら、誰も予期しなかった結末へと向かう。日本の未来について、たくさんの人が想いを馳せていた時代の真実の記録! 工学部ヒラノ教授シリーズ、驚きの外伝! !


『ヒラノ教授の線形計画法物語』

今野 浩 (著)

出版社:岩波書店

『ヒラノ教授の線形計画法物語』

数理工学の精髄とも言える線形計画法。その大御所のもとに要領と打算だけで飛び込んだヒラノ青年を待ち受けていたものは? 著者の実体験にもとづき線形計画法の開発にまつわる人物エピソードやその数学アイデアの勘所をみごとに紹介。数学も研究史もわかるユーモアと哀愁あふれる物語。恩師や仲間への敬愛の念が伝わってくる。


『ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情』

今野 浩 (著)

出版社:中央公論新社

『ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情』

作文技術「以外」の役立つノウハウ満載。合格術はA級研究者から盗み取れ。合格する人は、「文章術以外」のテクニックを知っている! あの人気シリーズ「ヒラノ教授」が論文作法の王道から裏技までを大公開。反論する技術、お金のやりくり、ジャーナル編集の舞台裏……。グローバル競争が激化する今こそ、A級研究者だけが知る秘密のサバイバル術を伝授しよう。


『工学部ヒラノ名誉教授の告白 エンジニアが「物書き」になったわけ』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ名誉教授の告白 エンジニアが「物書き」になったわけ』

冒険小説を読み漁り、父の影響で映画館に通いつめ、そして英文学者にあこがれていた少年。しかし彼は、時代の流れとさまざまなプレッシャーのなかでエンジニアへの道を進み、ほんの一掴みのチャンスをものにして一流の研究者へとのぼりつめた。そんな彼がその研究者生活を終えたあと、突然に工学部の「語り部」になることを決意する――。彼はなぜエンジニアの道を選び、どうして工学部の「語り部」となったのか……。 笑いあり、涙あり。波乱万丈(! ?)、抱腹絶倒(! ?)の物語。シリーズ最新作。


『工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行』

今野 浩 (著)

出版社:新潮社

『工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行』

スタンフォード大留学後、様々なスクールで教鞭をとったヒラノ教授のアメリカンな大学実録秘話。屈辱のプレゼンに耐えつつもノーベル賞級の天才たちに瞠目し、ありえない意地悪に身悶えしつつ、とてつもない親切に涙を流す。米大陸版・大学出世スゴロクに挑戦する日本代表、平(ヒラ)教授。アメリカの大学でのサバイバル、成るか?


『工学部ヒラノ教授と七人の天才』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ教授と七人の天才』

東京工業大学に教授として迎えられることとなったヒラノ教授。しかし、そこで彼を待ち受けていたのは、常人離れした天才たちだった――。 たった数年のうちに助手から大学学長になった「正義論」の研究者、十年に一度の才能と言われながら解決不可能な超難問の泥沼にはまり消息を絶った天才、何を言われても何がおこってもマイペースな形状記憶人間、さらには文武両道の博覧強記から、あの大批評家まで。大岡山に赴任 したヒラノ教授が見て、しゃべって、体験した七人の天才たちの奇想天外なウソのような本当の話。 工学部の語り部の面目躍如ともいえる驚きと感動のシリーズ第五弾。


『工学部ヒラノ助教授の敗戦 日本のソフトウェアはなぜ敗れたのか』

今野 浩 (著)

出版社:青土社

『工学部ヒラノ助教授の敗戦 日本のソフトウェアはなぜ敗れたのか』

ヒラノ教授シリーズ第4弾! ! 助教授時代の相克の歴史。 国際A級の計算科学科を新設する――この旗印のもとに集まった多くの有能な若い研究者たちは希望に燃え、日本のソフトウェアの未来を切り開いていくはずであったが……。工学部の語り部として、その実態を赤裸々に暴いてきた著者が、物理帝国の前にいかにして日本のソフトウェアは敗北を喫したのかを自身の体験をもとに綴る。裏切り、陰謀、天下り、利権、多数派工作……。ハードウェアvsソフトウェアの一大攻防という隠された歴史にせまる「ヒラノ教授シリーズ」第四弾。これぞドキュメンタリーの極北!


『工学部ヒラノ教授と4人の秘書たち』

今野 浩 (著)

出版社:技術評論社

『工学部ヒラノ教授と4人の秘書たち』

『工学部ヒラノ教授』『工学部ヒラノ教授の事件ファイル』に続く、工学部実録秘話、第3弾! 日本の反映をささえたエンジニアたちの輝かしい業績も、秘書・事務官たちの陰ながらの奮闘があってこそのもの。そのフェロモンに学生がすいよせられる六本木秘書、元祖成城ガール秘書、おそるべき馬力で仕事を高速処理するブルドーザー秘書……個性豊かな秘書たちと、機々械々な世界の住人・ヒラノ教授のすったもんだの日々とは? 工学部教授という"働き蜂"集団の生態を描いて大評判! 「工学部ヒラノ教授」シリーズ最新作は、堅物エンジニアと美しき秘書たちとの、ハートウォーミングな共闘物語。華麗なる秘書遍歴のすえ、ヒラノ教授がたどりついた最後の"港"とは?


『工学部ヒラノ教授の事件ファイル』

今野 浩 (著)

出版社:新潮社

『工学部ヒラノ教授の事件ファイル』

筑波大、東工大、中央大での大学出世スゴロクのさ中、ヒラノ教授は、見た! 事件は工学部で起きている――横領、セクハラ、アカハラにピンハネ、おなじみのポスト争い……日本の未来を担う工学部キャンパスで、今日も勃発する「犯罪」の数々。巧妙、姑息な手の内から、新聞を賑わす事件の真相までをも明かす、比類なき大学ノンフィクション。名門工学部をわたり歩いた著者ならではの観察眼が冴える!


『意思決定のための数理モデル入門』

今野 浩 (著), 後藤 順哉(著)

出版社:朝倉書店

『意思決定のための数理モデル入門』

学生生活の例を取り上げながら,ORが実際問題にどのように適用され問題を解決するかを解説。


『工学部ヒラノ教授』

今野 浩 (著)

出版社:新潮社

『工学部ヒラノ教授』

朝令暮改の文科省に翻弄され、果てしない会議と書類の山に埋もれながらも、講義という名の決闘に挑み、研究費と優秀な学生の獲得に腐心する日々――ヒラノ教授は、無事に定年を迎えられるのか? サバイバルの武器は何か? 東大とスタンフォード大に学び、筑波大、東工大、中央大で教鞭をとった著者が語る、工学部実録秘話。


『スプートニクの落とし子たち-理工系エリートの栄光と挫折-』

今野 浩 (著)

出版社:毎日新聞社

『スプートニクの落とし子たち』

60年代理工系ブームで進路がゆがめられた秀才達がいた。そんなある親友の一生を、金融工学者として著名な著者が悲哀を込めて描く。


『「金融工学」は何をしてきたのか』

今野 浩 (著)

出版社:日本経済新聞出版社

『「金融工学」は何をしてきたのか』

繰り返されるバブル崩壊。デリバティブに代表される金融工学を犯人に仕立てることは簡単だが危険な発想だ。市場崩壊の本当の原因をわかりやすく提示するとともに、現代経済に果たす金融工学の役割と重要性を説く。


『すべて僕に任せてください 東工大モーレツ天才助教授の悲劇』

今野 浩 (著)

出版社:新潮社

『すべて僕に任せてください』

頼まれると断れず、次々と降りかかる膨大な雑用に疲弊し、ポスト争いや「調整」に翻弄される日々-。成果として論文の数を問われるものの、本業である研究に没頭すること自体がいかに難しいか。元東工大教授が、共に勤務した研究者の半生を通じて明かす、理工系大学の実態。「科学技術立国日本」の裏面史。


『「理工系離れ」が経済力を奪う』

今野 浩 (著)

出版社:日本経済新聞出版社

『理工系離れが経済力を奪う』

技術力があれば日本(経済)は生き残ることができる。その逆もまた真である。そのことに異を唱える人は少ないだろう。では、それを支えるエンジニアの存在は正当に評価されてきただろうか?(金融)経済学の勃興と理工学の地位低下の現実から、我々が直面する問題の本質を描く。


『21世紀のOR-「最適化の時代」の旗手』

今野 浩 (著)

出版社:日科技連出版社

『21世紀のOR』

「オペレーションズ・リサーチ」(OR)は第2次世界大戦後に急発展したが、計算上の制約から実用的問題に十分対応できなかったことや、NP完全理論の呪縛により、1970年代に大きな曲がり角を迎えた。しかしその間も、多くの優秀な研究者たちが難しい問題群を解くために力を注ぎ続けていた。そしてその努力は、1990年代以降急速に整備された計算環境とデータ・ベースによって結実し、ORは「最適化の時代」の担い手として復活を遂げた。本書は、この嵐のような40年間を通り抜けてきた筆者が、“美しい理論は必ず役に立つ”という確信を手にするまでの物語を、個人的体験をベースに綴ったものである。


『金融工学者フィッシャー・ブラック』

ペリー・メーリング (著), 今野 浩 (翻訳), 村井 章子 (翻訳)

出版社:日経BP社

『金融工学者フィッシャー・ブラック』

金融工学の金字塔、ブラック=ショールズ式をマイロン・ショールズとともに開発し、金融の世界を一変させたフィッシャー・ブラックの波乱に富んだ生涯を描いた評伝。

効率的市場仮説から資本資産評価モデル(CAPM)を経て、オプション価格の算出に使われるブラック=ショールズ式にたどりつくブラックの研究を、 その人間臭い側面と合わせて描き、 ウォール街を一変させる「ファイナンス革命」の歴史と意味を問う知的ノンフィクション。


『役に立つ一次式―整数計画法「気まぐれな王女」の50年』

今野 浩 (著)

出版社:日本評論社

『役に立つ一次式―整数計画法「気まぐれな王女」の50年』

役に立たないはずの「整数計画法」が、 役に立つ方法として大復活を遂げた世紀の大逆転ドラマを描く。

「整数計画法」の世界で起こった出来事を、 驚愕、感動、絶望などを交えておくる、本邦初の応用数学ドキュメンタリー。


『金融工学20年〜20世紀エンジニアの冒険』

今野 浩 (著)

出版社:東洋経済新報社

『金融工学20年〜20世紀エンジニアの冒険』

1940年に生まれた今野先生は、スプートニク・ショック後の理工系ブームの中で理工系大学に進み、エンジニアとして40年を過ごした。

本書は、その後半の20年間、 金融工学という分野に参入したエンジニアが、仲間たちと共に日本の富を自国に還流させようとする米国、“金融工学はたんなる計算”と批判する経済学者、“金融工学は学問か”と揶揄する純正エンジニア、金融工学に理解を示さない金融ビジネスのリーダーたちと戦いながら、エンジニア・スタンダードでこの分野を切り拓いていく過程を、クロノロジカルに記したものである。


『ソフトウェアの匠』

今野 浩 他 (著)

出版社:日経BP社

『ソフトウェアの匠』

プログラム言語、オブジェクト指向、キーボード、ソフトウエア特許など、各分野の第一線で活躍する専門家たちが、コンピュータ技術の歴史とその設計思想を語る。

「Happy Hacking Keyboard」開発者の八幡勇一氏は、同時打鍵数や接点方式へのこだわりを披露。中央大学の今野浩教授は「特許取得費の増大が、本来の研究開発予算を圧迫している」と指摘する。 話題は幅広く、「技術オタク」と初心者の両方が興味を持てる内容になっている。


『マネーの経済学』

日本経済新聞社(編集), 日経(編集), 日本経済新聞(編集)

出版社:日本経済新聞社

『マネーの経済学』

日本を代表する15人の経済学者たちが、お金の性質や経済の中で果たす役割をやさしく解説します。

歴史や、経済理論、現実のトピックを織り交ぜ、お金のもつ多様な側面を1冊にまとめました。大学の金融論やマクロ経済学のサブテキストとしても好適です。


『特許ビジネスはどこへ行くのか―IT社会の落とし穴』

今野 浩 (著)

出版社:岩波書店

『特許ビジネスはどこへ行くのか―IT社会の落とし穴』

ビジネスのやり方やしくみまでも特許として認めようという動きは、米国を震源地として、全世界を震撼させた。とまどいとは裏腹に、経済活性化の起爆剤として、 すでに思いつくかぎりの方法が申請されたと言われる。

40年ぶりの特許法の改正を促すほどの勢いだが、じつは、そこにはIT社会の存亡を左右するほどの大きな問題が潜んでいる。

その問題とは何か。 筆者自身が関わった訴訟の「顛末」を紹介しながら、今後の対応を提言する。


『金融工学入門』

David G. Luenberger(原著),今野 浩(翻訳),枇々木 規雄(翻訳),鈴木 賢一(翻訳)

出版社:日本経済新聞社

『金融工学入門』

本書は、最適化・制御理論の分野ですぐれた業績をあげたスタンフォード大学のルーエンバーガー教授による著書。

原書『Investment Science』からの邦訳は、この分野を専門とする3名の理工学系大学教授が担当した。工学的な視点に貫かれ、「投資のための科学」の恩賜をあらわした本書は、出版以来アメリカでこの分野の定番教科書となっている。 内容は4部構成、全16章だて。


第1部「確定的なキャッシュ・フロー流列」では確定利付証券にからめてポートフォリオのイミュニゼーション、応用金利分析理論についての解説が加えられている。

第2部「一期間確率的キャッシュ・フロー」では、CAPM価格付けモデルはもとより、証券市場線、ベータ・システマチック・リスクの解説がなされ、 さらには対数最適価格、有限状態モデル、リスク中立価格付けなど、最新の理論が網羅されている。

第3部「派生証券」では、先物、先渡し、スワップを交えた派生取引はもとより、資産ダイナミクス・モデルの展開を目指して、2項格子モデル、ランダムウォークとウィナー過程、 伊藤の定理、さらにオプションに関してはブラック=ショールズ方程式の考え方が収められている。

第4部では、最適ポートフォリオ成長を考えた「一般的キャッシュ・フロー流列」設計方法が示されているが、いずれの章においても、金融商品の解説に終始することなく、 投資環境の特性までが分析の対象となっている点に注目したい。


関連するトピックスは、単純なものから高度なものへと順を踏んで幅広くカバーされている。さらには豊富な練習問題、充実した索引による使い勝手の良さが相まって、この本は数式にアレルギーの少ないMBAホルダーはもとより、意外に幅広い読者層に受け入れられるのではないだろうか。微積分に長けた金融エンジニアでないと無理、と考え本書を避けていては、思わぬ機会損失を被ることになるかもしれない。


『金融工学の挑戦―テクノコマース化するビジネス』

今野 浩 (著)

出版社:中央公論新社

『金融工学の挑戦―テクノコマース化するビジネス』

金融ビジネスにとって激動の時代が始まっている。日本版金融ビッグバンの渦中にあって、国内企業が対応に苦慮する一方、金融ハイテクを駆使する外国の金融機関は、日本人が戦後蓄えてきた1200兆円の個人資産に狙いを定めてきている。

外国資本を抑えるためにも、この分野への多くの人材の参入が不可欠だ。 金融工学の世界的な展開に身近に接し、日本における水準の向上に尽力してきた著者による明晰なパースペクティブ。